【簡単】Google Ad Managerでアドセンスの収益をアップさせるコツを紹介
公開日:2019/11/09 (更新日:2020/05/16)
こんにちは、株式会社Clans代表の藤田彬(フジタアキラ)です。
本記事ではGoogle Ad Managerのダイナミックアロケーションを利用してメディアやブログの収益をアップさせる方法を紹介しています。
会社でメディアを運営されている方はもちろん、個人でブログを運営されている方でも簡単に使えるテクニックなので、サクッとマスターして売上アップを目指しましょう!
【はじめに】収益アップに必要な手順
まずはじめに、今回解説する収益アップの具体的な手順を紹介します。
・アドセンスをGoogle Ad Manager経由で配信する
・アドセンスに競合させる広告事業者のタグを入稿する
・Google Ad Managerでレート(仮想CPM)を設定する
Google Ad Managerを使って収益をアップさせるために、ダイナミックアロケーションというGoogle Ad Managerのデフォルトの機能を利用します。
この3つの手順を行うことでダイナミックアロケーションの設定が完了します。
ダイナミックアロケーションやレートなど、初めて耳にする方も多いと思いますので、それぞれわかりやすく解説していきます。
ダイナミックアロケーションとは?
ダイナミックアロケーションは、Google Ad Managerの収益を最大化させる仕組みのことです。
具体的には、インプレッションが発生するたびにアドセンスとサードパーティーの広告を競合させて、収益性(CPM)が高い方を掲載する機能です。
※法人向けのGoogle AdExchangeでも利用可能です。
Google Ad Managerは誰でも無料で利用することができ、ダイナミックアロケーションもデフォルトで使えるようになっています。
まだGoogle Ad Managerのアカウントをお持ちでない方は、以下の記事を参考に開設を進めてください。
【完全版】Google Ad Manager(グーグルアドマネージャー)の導入・設定方法を徹底解説!
ダイナミックアロケーションを使わないと損する?
もし皆さんのメディアやブログがアドセンス(もしくはAdExchange)のみを掲載しているとしたら、それは収益の大きな機会損失になっています。
なぜならアドセンスが入札を行う際に競争相手がいないので、アドセンスの言い値で入札されてしまっているためです。
アドセンスに接続されているAdwordsやその他のDSPは広告主側の効果を最大化するためになるべく安い単価で入札するロジックになっているため、アドセンスの言い値で入札されてしまうことはメディアの収益損失につながってしまいます。
ダイナミックアロケーションを利用することでアドセンスとサードパーティーの広告が常に競争しCPMが高い方が掲載されるので、アドセンスに入札単価を上げるようプレッシャーをかけることができます。
メディアの価値を守って収益損失を阻止するためにも、必ず設定していきましょう。


それでは早速ダイナミックアロケーション導入に向けて準備を進めていきましょう。
サードパーティーのSSP・アドネットワークの申請とタグ発行
まずはアドセンスと競合させるサードパーティーのSSP・アドネットワークのアカウント開設を行います。
サードパーティーといっても沢山の広告事業者が存在しているので、今回は私のおすすめの事業者を2つ紹介します。
・fluct(運営元:株式会社fluct)

fluctは国内最大規模の広告在庫を保有しており、個人でも登録可能なSSPです。
接続しているDSPやアドネットワークも圧倒的に多く、ジャンル問わず様々な広告案件があるため、ゲーム系・ビジネス系・美容系・ニュース系など、どんなメディア・ブログでも相性が良くオススメです。
fluctの申し込みページはこちら
・i-mobile(運営元:株式会社アイモバイル)

i-mobileは国内最大手のアドネットワークで、ゲーム・非ゲーム問わず豊富な案件数を取り扱っています。
アドネットワークの特徴は広告出稿側(広告主や代理店)と直接コミュニケーションが取れるため、入札単価の調整などが効きやすいのがメリットです。
i-mobileの申し込みページはこちら
サードパーティーの広告タグを発行
サードパーティーのSSP・アドネットワークの申し込みが完了したら、広告タグを発行します。
タグの発行方法はそれぞれの事業者によって異なりますので、各管理画面に記載されている指示に従ってください。
ちなみに、fluctとi-mobileのタグ発行はそれぞれ以下のようになっています。
fluct → 担当者に依頼
i-mobile → 管理画面で自分で発行
タグが発行できたら、Google Ad Managerに入稿していきます。
Google Ad Managerでサードパーティータグを入稿
Google Ad Managerの管理画面の左メニューから、「配信」→「オーダー」をクリックします。

「新しいオーダー」をクリックします。

オーダー作成画面で名前を入力し、「広告主」のフィールドをクリックします。
※名前はなんでも大丈夫です。

「新しい会社を追加」をクリックします。

名前のところに「3rdParty」と入力します。

その他は何も変更せずに「広告申込情報を追加」をクリックします。

ディスプレイの「選択」をクリックします。

広告申込情報作成画面で、以下のように情報を入力していきます。
名前:今回は「記事詳細_レクタングル」とします(なんでもお好きな名前で大丈夫です。)
広告申込情報タイプ:「ネットワーク」を選択してください。
サイズ:「300×250」と入力し、チェックボックスをクリックしてください。

少し下にスクロールして、以下のように設定していきます。
開始時間:「今すぐ」を選択
終了時間:「無制限」を選択
レート:30と入力

このレートの金額がサードパーティーの仮の入札単価となり、アドセンスは30円以上で入札できる時のみ掲載されるようになります。
アドセンスが掲載できない時は、サードパーティーの広告が配信されます。
そのため、レートはサードパーティの実績のCPMと同じ金額にすることをおすすめします。
※最初は実績がないので今までのアドセンスの実績CPMを見て設定しましょう。
アドセンスが100円くらいのCPMであれば、一旦30円くらいで様子を見るのがおすすめです。
さらにスクロールして、「広告枠」のフィールドを開き、先程作成した広告ユニットを追加し、「保存」をクリックします。

これでオーダーと広告申込情報の作成が完了しました。次に「クリエイティブ」をクリックします。

「クリエイティブを追加」をクリックします。

「新規のクリエイティブ」→「300×250」をクリックします。

「サードパーティ」をクリックします。

お好きなクリエイティブ名を入力し、中央のテキストエリアにサードパーティーのタグをコピペします。
SafeFrameのチェックを外し、「保存」をクリックします。

クリエイティブの作成が完了しました。グレーのエリアをクリックしてクリエイティブ一覧ページに戻ります。

左上のバツボタンをクリックします。

「承認」ボタンをクリックします。

ステータスが「準備完了」に変わりました。30分~1時間程でサードパーティーの配信が開始されます。
また、レートの単価はこのページで変更することができます。サードパーティーの実績CPMに合わせて単価を調整していきましょう。

ダイナミックアロケーション活用テクニックのまとめ
ここまで設定ができた皆さんは、無事にアドセンスをサードパーティーの広告と競合させることに成功しました。
今までアドセンスの単価が低くて悩んでいた人も、レートの単価次第で改善できる可能性が高いのでしっかり運用していきましょう。
Google Ad Managerの設定や運用方法について不明な点があれば、メールかTwitterのDMでお気軽にご連絡くださいm(_ _)m
それでは!