【必見】Google Ad Managerのレポートで重要な指標と分析方法
公開日:2019/12/15 (更新日:2020/05/15)
こんにちは、株式会社Clans代表の藤田です。
本記事ではGoogle Ad Managerのレポートで注意するべき重要な指標と分析方法について紹介しています。
会社で広告担当になったけどどう分析したら良いかわからない、個人で運営しているので分析はしたことがない、という方向けにわかりやすく解説しています。
この記事を読めば適切なレポーティングと分析ができるようになります。難しいことはなくすぐに慣れると思いますので、ぜひ参考にしてください。
目次
・Google Ad Managerのレポートで確認できる主な指標
・最も注意すべき重要な指標と分析方法を解説
・まとめ
Google Ad Managerのレポートで確認できる主な指標

Google Ad Managerでは様々な指標が存在しており、初めて見ると何を分析したら良いのか非常にわかりにくくなっています。
まずはどのような指標が見れるのか、主な項目を紹介していきます。
広告サーバーの指標
Google Ad Managerから配信された、サードパーティの広告や自社広告などのインプレッション数やクリック数などを確認できます。
サードパーティの場合、各事業者の管理画面からもインプレッション数が確認できますが、分析する際は広告サーバーのインプレッション数を正とします。(後ほど解説します。)
また、この指標にはアドセンスやAdXのインプレッション数やクリック数は含まれません。
AdSenseの指標
Google Ad Managerから配信された、アドセンスのインプレッション数やクリック数、売上などを確認できます。
AdSenseのタグを直接メディアに設置している場合はここでは確認できないので注意してください。
AdExchangeの指標
Google Ad Managerから配信された、AdExchangeのインプレッション数やクリック数、売上などを確認できます。
AdExchangeは主に法人用のサービスになりますので、個人の方はあまり使う機会がないかもしれません。会社でメディアを運営されている方はAdExchangeを利用する機会も多いかと思います。
また、AdSenseのタグを直接メディアに設置している場合はここでは確認できないので注意してください。
収益グループの指標
Google Ad Managerで作成された収益グループのインプレッション数や売上を確認することができます。
収益グループは主にアプリ用の機能で、メディエーションを使ってAdExchangeやサードパーティの配信を行う際に使用します。
ただし、収益グループはあくまで参考値となるため、正確な売上は各事業者の管理画面から確認するようにしましょう。
他にも多くの項目が存在していますが、分析に必要なのは主にこの4つの項目となります。
最も注意すべき重要な指標と分析方法を解説
それでは早速、最も重要な指標を紹介していきます。初めに結論をお伝えすると、分析するべき重要な指標は以下の6つです。
・収益
・CPM
・カバレッジ
・CTR
・リクエストCPM(枠合計のCPM)
をそれぞれ広告枠ごとに分析していきます。
収益
まず一番大事なのは収益です。(当然ですね笑)
収益が上がっているのか下がっているのかを正しく分析し、トレンドを抑えることが第一歩です。
アドセンスの場合はAdSense項目の「AdSense の収益」から確認できます。
AdExchangeの場合はAdExchange項目の「AdExchange の収益」から確認できます。
サードパーティの場合は、各事業者のレポート画面で確認します。

CPM
CPM = 収益 / インプレッション数 * 1,000
CPMも最も大事な指標の一つです。CPMは「Cost Per Mile」といって、インプレッション1,000回あたりの収益額を表します。
CPMが変動することで収益に大きく影響するため、広告運用担当者はこのCPMを上げていくことが大きなミッションとなります。
正しいCPMの確認方法は、
(アドセンス or AdExchangeの収益 + サードパーティの収益) / (広告サーバーのインプレッション数 + アドセンス or AdExchangeのインプレッション数)
となります。

カバレッジ
カバレッジ = インプレッション数 / リクエスト数
カバレッジは、リクエストが発生した数に対して、どれだけインプレッションを埋めることができたかの割合を表します。主にAdExchangeを使っている人向けの指標です。
通常は100%に近い値になりますが、フロアプライスを設定している場合はでカバレッジが低くなることもあります。
必ずしもカバレッジが低い = 悪ではありませんが、AdSenseやAdExchangeが何%の広告在庫を使用していて、サードパーティが何%使用しているかを分析するのに必要な指標です。
カバレッジの確認方法は、
AdExchangeのインプレッション数 / AdExchangeのリクエスト数
となります。
CTR
CTR = クリック数 / インプレッション数
CTRはインプレッション数に対するクリック数の割合を表します。
基本的にはCTRは高ければ高いほど良いのですが、急に上がったり下がったりした場合は実装上の異変が起きているケースが多いため、常にチェックしておきましょう。
リクエストCPM(枠合計のCPM)
リクエストCPM = 全ての事業者の収益 / リクエスト数
先程のCPMはインプレッションベースで算出するのに対し、リクエストCPMはリクエストベースで算出します。
CPMと異なるポイントとしては、カバレッジの影響も含めた分析が可能であるという点です。
CPMはインプレッションベースなので、カバレッジが上がっても下がっても変動しにくいのですが、
リクエストCPMで見た場合はカバレッジに相関して上下しやすく、枠の本質的な収益性を分析することが可能です。
各事業者単体の収益性を分析する時はCPMで、枠全体の収益性を分析する時はリクエストCPMで追っていくようにしましょう。
まとめ
Google Ad Managerのレポーティングは非常に複雑ですが、見るべきポイントを抑えておけば普段の業務がグッと楽になります。
逆に見るべきポイントを抑えていないと、重大な異変が起きているのに気づかず放置してしまい収益が下がっていくということもありえます。
(僕も昔失敗した経験があります。)
一日一回、レポーティングを行って異変がないかをチェックし、週に1度は細かく分析していくことをおすすめします。
レポーティングや分析方法について疑問点がある方は、お気軽にメールやTwitterのDMでご連絡くださいm(_ _)m
それでは!