メディアの最重要KPIを広告観点から解説【結論:PV単価とDAU単価です】
公開日:2020/01/25 (更新日:2020/05/15)
こんにちは、株式会社Clans代表の藤田です。
本日はメディアが追うべきKPIについて解説していきます。タイトルにもある通り、PV単価とDAU単価についての内容になります。
今回はメディアを運営されている全ての方向けの情報となりますので、まだ追えていない方はぜひ目を通してみてください。
目次
メディアの運営における課題
追うべきKPIと一口に言っても、もしかしたらメディアによって異なる部分もあるかもしれませんが、
本記事では全てのメディアが必ず追うべきKPIに絞って解説していきます。
もしかしたら皆さんのメディアでは、マーケティングの担当がおらず何をKPIとして追ったら良いかわからないという状況にあるかもしれません。
そこでとりあえずユーザー数を追っているというようなメディアは非常に多いと思います。
(ある程度ユーザー規模のあるメディアを運営していても、マーケティングが全然回っていない、という話はよく聞きます。)
また、大手のメディアになると広告を担当するチーム、PVやユーザー獲得を担当するチームと縦割りになることが多くあります。
すると広告チームは広告を入れないと売上が上がらず目標達成ができない、ユーザー獲得チームは広告を入れるとユーザーが離れるリスクがあるから入れたくない
というように衝突するケースも珍しくありません。

本記事を読んでいくことで、広告やユーザー獲得のチームを横断して全員が追うべきKPIを抑えることができ、
メディアの運営方針を誤るリスクを大きく減らすことができるようになりますので、ぜひ参考にしてみてください。
全てのメディアが追うべき最重要KPIとは?
それでは早速本題に入っていきます。メディアが最低限追うべきKPIは、以下の2つです。
②DAU単価
ここからそれぞれ深堀りながら解説していきます。
①PV単価
PV単価はその名の通り1ページビューあたりに発生する収益額のことです。
PV単価を追うことで、メディアの現状の収益力を一瞬で把握することができます。
例えば、収益アップのために広告枠を追加したあと、果たしてそれが全体の収益アップにつながっているかどうかを分析するために必要な指標となります。
もちろん広告枠は増やせば増やすほど良いものではなく、1つ枠を追加すればその他の枠の収益性は基本的に落ちます。
シンプルにユーザーのクリックが複数の広告枠に分散されるためです。
そこで最適な広告枠の数を定義するには、PV単価が最も高くなる枠の数、ということになります。
逆に広告枠を減らすことでPV単価が上がる、というケースもあるかもしれません。
大事なのは広告枠単位での収益性に惑わされることなく、PV単価としてメディア全体の収益力を最重要KPIとして追うことです。
これを意識していれば、常に最適な施策を実行することができ、広告売上もユーザー獲得も全体をグロースさせることができます。
PV単価は簡単に算出することができるのですが意外と見ていないメディアが多い印象ですので、もし算出方法や追い方について質問があればお気軽にご相談ください。
②DAU単価
DAU単価もその名の通り、DAUあたりの収益額のことです。簡単に言うと1ユーザーあたりいくらの収益をもたらしているかの指標です。
これも考え方はPV単価に近いものがあるのですが、普段PVではなくDAUを追っているメディアはDAU単価をメインに追っていくことをおすすめします。
(DAU単価が追えていれば無理にPV単価も追う必要はありません。)
広告枠を増やせば増やすほど、1ユーザーあたりの広告接触回数が増えていくのですが、広告クリックは1度につき1回までしかできません。
そのため、インプレッションばかりが増えてCTRが下がっていくと広告効果が悪いメディアと見なされ収益性が下がることがあります。
ユーザーが最も反応しやすい広告の位置はどこなのか、数はどれくらいなのかを分析するためにDAU単価が重要となってきます。
まとめ
PV単価・DAU単価は簡単に算出することができる指標なので、今日から早速追っていけるようにしましょう。
メディアの本質的な収益性を把握し、次の打ち手を考える手助けになれば幸いです。
今回ご紹介したKPIの追い方について質問があればメールやDMでお気軽にご連絡ください。
それではm(_ _)m